夢日記 6月19日

夢見の悪い夢を見た。

 

園都市みたいなところに、とても大きなデパートがあった。老若男女利用できるが、客は学生が多かった。

僕たちは高校生だった。お昼時間には学校を出て、このデパートの飲食屋で食べるか、ここで弁当を買ってどこかで食べるかというのが僕たちの普通だった。

このデパートは、4階までがショッピングや飲食をするところで、4階~17階はホテルになっていた。どこもかしこも豪華で派手だった。エレベーターは近未来映画のような、とても明るい白い箱で、窓があってデパート内を見渡せた。最上階のはずの17階のボタンの上に、何故か423階のボタンがあった。スタッフルームなので、僕らはそのボタンを押してそこに行けても、入ることを止められるのを知っていた。わざわざそのボタンを押さない。

しかし、都市伝説があり、423階のさらに上に、なぞの階があるらしい。ボタンは無いが、いくつかの条件を満たせば行けるという噂だ。その条件がなんなのか、そこに行ったら何があってどうなるのかというのは全くわからなかった。ただ、423階より上があるという都市伝説だけがあった。

 

夢の中の僕…というより夢の主人公は、現実世界の僕とは容姿や性格も異なる女の子で、ちょっと見た目が派手だけど性格は明るくて付き合いやすい女の子と、天然ボケみたいな女の子と仲が良く、基本的に3人でつるんでいたが、2人のことを本当の友だちだとは思ってなく、昼休みは基本的にひとりで過ごしていた。彼氏もいたが、彼氏のことも好きなようでいて心の底から好きだというわけではなかった。

ある日、学校の国語の課題で、「自分のダメなところと向き合う」という作文を書かされた。学校の作文というのはふつう、自分自身を良く見せるような、綺麗事のような作文を書かされるが、この国語の教師がそれを嫌っていて、嘘偽りない僕たちの本音を書かせたいと思った上でのテーマだった。

夢の中の僕(もはや別人なんだけど、便宜上、僕と書く)は、はじめ、「道で出会った身体障害者のかたを助けたかったけど、手を差し出せなかった」というようなことを書いた。実際そういう場面に立ち会ったことはなかったし、嘘だった。「自分のダメなところと向き合う」というテーマなのに、身体障害者のかたを手助けできなかったけど、手助けしようという気持ちはあったんだよ、みたいな結局自分を良く見せようとするクセが出てしまっていると途中で気づき、全部捨てた。

自分のダメなところはいっぱいあって自覚もしているはずなのに、それを紙に書き出して学校に提出するというのは存外に難しいことだと悩み、真っ白な原稿用紙を睨みつけたまま授業が終わった。スラスラ書けてる子もいたが、少数名は僕と同じように悩んでいたようだった。先生はそれを見越していて、次の時間も引き続き同じことをすると言った。

 

この授業のあとがお昼時間だった。僕は例のデパートにひとりで行った。国語の課題が思ってた以上にダメージとなっていて、僕はぼんやりとしていた。

エレベーターに乗った。僕以外に、2、3人の人がいた。ボタンのランプは、2階と3階と4階についていた。しかし、2階を素通りしてしまい、僕は「ん?」と思ったし、他の乗客も「ん?」という雰囲気を出しながらも誰も何も言わなかった。3階も素通りしたところで身じろぎをしだす人がいて、4階を通り過ぎた時に、おじさんが「おいおい…」と言った。エレベーターは普通のペースでホテル階まで突入し、「おいおい」と言ったおじさんが、怒ったふうにしながら非常用ボタンを押し、マイクに向かってエレベーターの不調を伝えようとした。その瞬間、エレベーターがガタンと揺れてガガガガガという激しい音と振動を立てながら上昇していった。エレベーターの窓の外を見ると、デパート内の風景からホテル内の風景になり、その後はなんだか暗い、スタッフ用階段みたいな風景が続いた。エレベーターに乗り合わせた人々がざわついた。すると、僕の頭の中に直接響くように、「ここまで来なさい」という女性の声がした。僕は他のお客さんを見たが、他の人にそれが聞こえてる様子はなかった。

エレベーターは423階で止まった。ドアが開くと、ホテルスタッフなのか、執事風のおじいさんがエレベーターのすぐそこに立っていて、僕たちにエレベーターの不調のお詫びを告げた。このエレベーターは故障しているから、別のエレベーターから降りるように案内された。他の乗客は文句を言いながら降りたが、僕は降りてはいけない気がして中に残った。執事風のスタッフは僕を見たが、降りるようには促さなかった。

僕を残してエレベーターは閉まり、さらに上昇した。エレベーターの窓の外は真っ白になり、箱の中が完全に真っ白な空間になった。都市伝説の、423階よりも上の階に行くんだな…と思った。少し怖くなって降りたくなったが、エレベーターはどこかについて扉が開いた。

その後の記憶が無い。気がついたら次の日になっていて、国語の授業を受けていた。夢がスキップされたのではなく、夢の中の僕にもあの後の記憶が無いままに国語の授業になっていたが、たいして疑問には思わなかった。そういうものだと思った。あそこで何があったかは覚えてないが、また行かなくてはという使命感のようなものがあった。

この日は自分のダメなところがスラスラと書けた。友だちや彼氏を心の底から好きではないこと、自分の信念とは合わない考えを持っている人のことを死ねばいいというくらい軽蔑していること。最後に、遺書っぽい文章を書いて提出した。

国語の授業の次に体育の授業を受け、その後に昼休みだった。僕はまたひとりでデパートに行った。昼ごはんを食べる為ではなく、あの場所に行くためにエレベーターに乗った。今日はエレベーターに乗っているのは僕1人だった。ボタンは押さなかったが上昇した。エレベーターの窓を覗くと、彼氏が友だちとふざけ合いながらご飯を食べているのを見つけた。僕は、「〇〇くん、ごめんね」とつぶやいた。

瞬時に、僕はそれがいけなかったと察した。何が悪いのかは具体的にはわからないが、そういうことを思ったり口に出してはいけなかったのだ、と思った。エレベーターが開き、他の乗客が乗ってくる。僕を合わせて5人だ。僕を合わせて女が2人、男が3人。全員学生だった。その内の女の子のことは知っていた。僕はその子が嫌いだった。ワガママでビッチだったから、根本的に合わない子だった。

エレベーターはデパート階、ホテル階を通過したあと、先日のようにガガガガガガと音を立てて、猛スピードで上昇した。しかし、今日の5人は誰も、昨日乗り合わせた乗客のようには慌てなかった。みんな、これがどこに行くのか知っているようだった。

しかし、ガタンッと大きく揺れて、エレベーターは途中で止まった。ドアが開くと、昨日執事風のスタッフがいた423階でもなく、その上のなぞの階でもなく、そこは薄暗い階段のあるフロアだった。そこで初めて、僕を含む5人ともが動揺した。

エレベーターからは死角となっていた扉の横の方から、上品な感じのおばさんが歩いて出てきて、「残念ながらあなたがたは失格です」と言った。昨日「ここまで来なさい」と頭の中で響いた声と同じだった。僕たちは全員、絶望した顔をしていたと思う。ビッチの女の子が泣き出した。

男の子が、「どうして!」と怒鳴った。とても興奮していて、「説明しろよ!」と言いながらおばさんに掴みかかろうとした。おばさんはそれをやんわりといなしながらも、黙って何も言わなかった。

僕もパニックのようになり、おばさんの足元にすがりついた。「お願いします!どうしたらいいんですか?!どうしてもあそこに行きたいです!どうしても行かなきゃいけないんです!お願いします!行かせてください!」と泣いて懇願した。そしたら、僕の他の4人も(あの怒ってた男の子も)、おばさんの周りにワラワラとひざまずいて、泣きながらお願いした。

すると、おばさんは、階段を降りなさいと言った。「失敗した階まで降りて、そこからまたエレベーターに乗り直しなさい」と言った。失敗した階、というものの説明はなかったが、僕は、彼氏に謝罪を呟いた階のことだとわかった。ほかの4人も思い当たるところがあるような顔をした。

続けておばさんは、「つかまらないように走りなさい。絶対につかまってはいけません。その後のことは責任はとれません。自分たちでなんとかしなさい」と言った。何につかまってはいけないのか、それも説明がなかったが僕達にはわかった。なんか、過去のトラウマ的なもののことだ。トラウマにつかまるな、とは、やけに抽象的だったが直感的にそれだとわかった。そして、僕たちはそれにつかまることを激しく恐怖した。でも、怖くても上に行かなくてはならない。男の子のひとりがパッと走り出し、僕たちもそれに続いて走り出した。

石造りの暗い階段をひたすら降りた。僕たちは何も言わなかった。うしろから、ぞわぞわとした気配を感じるので振り返れなかった。

ある階についた時、ひとりの男の子が、「俺はここだ」と言って、エレベーターに乗り込んだ。別の男の子が、「なんでこんな階で…」と言った。おそらくだけど、先程エレベーターに乗っていた間に、自分が暮らしていた生活に未練があるようなことを思った場所が、「失敗した場所」だ。だから僕にとってはデパートが見える階だし、他の子達の多くも「失敗した場所」はデパート階かホテル階だと思う。この階段しかない薄暗い場所は、ホテル階よりも上なので最低でも17階以上。僕たちはたくさん階段を降りなければならなかったので、こんな早くからエレベーターに乗り直せる男の子を羨ましく思った。上に行けるというのも羨ましいが、それ以上に、トラウマが追いかけてくる恐怖から早々と離脱できるのが羨ましかった。

 

ひとりが離脱し、残り4人になった僕たちは引き続き走って階段を降りていった。何階なのかはわからないが、少し広い階に出た。スタッフが休むところなのか、自動販売機と丸いテーブルとチェアがある。ホテル階やデパート階まであと少しなんだとわかった。

すると、僕の後ろのほうで、誰かが転ぶ音がして「きゃあ」という声がした。僕は思わず立ち止まって振り返ってしまった。前を走っていた2人の男の子もそうだった。僕のはるか後ろのほうで、ワガママビッチの女の子が転んでいた。ほっといて進もうと思ったが、立ち止まってしまった僕たちは全員、ぞわぞわぞわとトラウマに飲まれた。

 

気がつくと、江戸時代の吉原で女郎が閉じ込められていたような赤い牢が続く空間にいた。僕は牢の外にいて、ゆっくりと牢をながめながら歩いてみた。

ある牢で、ワガママビッチの女の子が白装束を着せられ、鬼のような見た目のおじさんたちに強姦されていた。彼女は目を開けていたが、死んだようにピクリとも動かなかった。

別の牢で、一緒に走っていた男の子のひとり(最初におばさんに怒ってつかみかかろうとしてた子)が、これまた鬼のような見た目をしたヤクザ風の男たちにヘコヘコ土下座をしながら、靴をなめたり地面に顔をこすりつけたりしていた。

また別の牢では、もうひとりの男の子がひとりで、ほかの牢よりも光の刺さない真っ暗な牢の真ん中に直立させられていた。外から見るとただ直立させられているように見えるが、男の子の表情は恐怖にこわばっていて、全身がガチガチになっていた。目を見開いてどこでもないところを見ている。

僕は、ここは地獄だと思った。自分もきっとこんなふうにトラウマの牢屋に入れられるんだと思って、怖くなった。

しかし、僕は牢屋に入れられなかった。入れられなかったというより、僕を牢屋にぶち込もうとする看守?がいなかった。牢屋の中には人間や鬼がいたが、僕が歩いている牢屋の外側には僕以外に誰もいなかった。牢屋の中の鬼たちも、牢屋の中の人間をいじめるのに徹していて、僕のことは気にもかけなかった。

牢屋は延々と続いていて、果てがなかった。僕と一緒に走っていた子どもたちの他にも、たくさんの人間がつかまっていた。たくさんの人間たちが各々のトラウマに凌辱され、絶望しきった顔をしながらも死ねなくて苦しんでいるような顔をしていた。僕はそういう牢屋を、ひとつひとついちいち覗いた。自分のトラウマじゃなくても、見ているだけでとてもつらい気持ちになった。

しかし牢屋は延々と続いている。牢屋を見て延々と歩きながら、僕はひとつの事実に気づいた。

僕は、この牢屋を見るのを楽しんでいた。看守はいないのではない。僕が看守になっているのだ。そのことに気がついた瞬間、全身に脂汗がわいた。自分自身を嫌悪した。その時、目に入った牢屋を見ると、僕が入っていた。夢の主人公としての女子高生のことではなく、現実世界の僕だ。夢の主人公である女子高生は、容姿が違うがこの牢屋に入ってる僕を自分自身だと認識した。牢屋に入っている僕は、思いつく限りの拷問を自分で自分におこなっていた。腕を切ったり、舌をぬいたり、目玉の片方を刺したりしていた。血もいっぱい出ていたし、どう見ても痛いし致死の傷をおっているのだけども死なずにいて、ひたすらに自分を傷つけていた。

夢の主人公の僕は、はじめはそれを見てひどく心が乱されたけども、じっと見ているうちに牢屋の中の僕を罵倒するようになった。

もっとやれ、お前はそんなものでは許されない、他の牢屋のひとたちはお前のせいでもっとつらい思いをしている、それを喜んでいるお前は死ぬまで自分を罰するべきだ、どうしてお前は死なないんだ、早く死ね、早く死ねるくらいの傷をつけろ、こんな傷じゃ足りない、死んで詫びろ、というようなことを散々自分に投げつけた。牢屋の中の僕は泣きながら自傷を激しくしていったが死ねない。牢屋の外の僕も泣きながら罵詈雑言を強めるがきりがない。これが僕の地獄なんだと思い知った。

 

というところで目が覚めた。エレベーターの最上階はたぶん天国で、ほんとはそこに行きたかったんだと思う。

 

 

夢日記 6月4日

変な夢を見た。

 

「大学の卒業式」という設定だったが、中学時代の友人と高校時代の友人が学校にいて、学校自体は中学校だった。「大学の卒業式」という設定のはずなのに、僕は25歳で、結婚もしていた。

卒業のお祝い行事だと言って、先生たちが市民会館へ僕たち生徒を先導し(生徒もみんないい大人なのに)、そこでズートピアのキャラクター「ジュディ」のライブを見た。ご存知ではない人のために言うが、ズートピアとはディズニーのアニメ映画のことで、その作中で歌手をやっているのはジュディというキャラクターではなくガゼルというキャラクターなのだけど、夢の中ではなぜかジュディが来ていて、ジュディがステージで歌っていた。ジュディはウサギです。

 

ライブの前の話になるが、市民会館の玄関前で、生徒たちは先生に身なり点検をされた。僕は結婚指輪をしていたので、それをいったん外された。結婚指輪をしていることを友だちに冷やかされた(再三いうがみんな大人なのだけど、反応がまるで中学生だった)

ポケットにも、5、6個指輪が入っていた。全部結婚指輪だった。謎。先生に全部出すように言われて出した。友だち、というより、そこまで親しくはないクラスメイトたち数名が、ポケットに入ってたほうの指輪を横から取り上げてジロジロと眺めた。リア充グループ間で指輪をたらい回しにして、僕はやめてほしかったのだけど言えなかった。すると指輪のひとつを道に落とされてしまった。それは線の細い指輪で、落としたとたんに壊れてしまったのだけど、僕は壊れたのがみんなに見えないように急いで拾った。リア充グループの女の子が「こわれたー?」と聞いたが、僕は「大丈夫、壊れてない」と嘘をついた。

 

身なり点検後にホールに入り、ライブを見た。仲のいい友だち同士で席を確保した。これまたリア充グループの子たちが、ライブの様子を動画で撮影していた。僕と僕の友人たちは、僕達のことは動画で撮らないでほしいとお願いしたが、後で撮られていたことを知って、僕たちは陰でリア充グループの文句を言った。

 

ライブが終わったら学校に戻り、そのまま解散だった。翌日からは教室に入れないので、机の中やロッカーの中の荷物は全部持ち帰らなければいけなかった。だいたいの生徒が卒業式までに少しずつ持ち帰っていたのですぐに帰宅したが、僕は机の中もロッカーの中も溢れんばかりの物が残っていた。夏休み前に荷物を一気に持ち帰る小学生なんてレベルじゃなかった。おおよそ持ち帰れないくらいの量だった。過去の新聞とかテストの答案とかもあって、もういらないから捨ててもいいのだけど、いまゴミ箱にゴミを捨てたら先生に怒られるのではないかとなんとなく思って、捨てられなかった。

 

仲のいい友だちの少数名も荷物が多くてまとめるのに時間がかかっていたが、その他に教室に残っているのは例のリア充グループだけだった。お喋りをするために残っている。僕は荷物を片付けながら、なんとなくリア充グループの話を聞いていた。

ジョジョの奇妙な冒険」の映画が公開されるが、特別前売り券というものがオトクで、ポルナレフというキャラクターの限定フィギュアが前売り券の特典として付くのだと、とあるリア充が興奮して話していた。精巧なフィギュアらしく、このフィギュア付きの前売り券は100万円するらしい。あほか。

現実ではオタクは時にリア充にバカにされるが、この夢の中ではリア充でも普通に、まるでEXILEのごとくアニメやフィギュアが当たり前のように寛容されていて、リア充たちは皆、フィギュア付きの100万円の映画前売り券を「安いほうだ」「お得だ」と口を揃えて言っていた。ちなみにフィギュアになっているキャラクター・ポルナレフは主人公でもなんでもない。そんなものに100万も出せるか。バブル期かよと僕は思った。

 

机の中のものを片付けて、今度はロッカーに手をつけようとすると、誰がやったのかみんなのロッカーの中身が床にぶちまけられていた。僕はこの中から僕のものを選別しなければならなかった。

絵がたくさん散らばっていた。僕が授業中に落書きしたり、美術の授業で描いたりしたものだった。誰かに見られたかと恥ずかしくなり、急いで拾った。新聞やテストの答案は捨てなかったくせにこれらの絵は捨てようと思った。が、片付けながら懐かしくなって時々手を止めて昔描いた絵を眺めた。

仲のいい友だちがひとり、自身のロッカーを片付けにこちらへ来た。床に散らばった絵を見て、「やしちが描いた絵?」と聞かれた。僕はうなずいて、「昔の絵はおそろしく下手だから見れたくないけど…。ほら、これなんて、大学1年の時の絵だから10年くらい前になるよ」と言った。普通、留年や浪人をしていなければ、大学は18歳で入学して22歳で卒業するが、夢の中の僕の計算上では、15歳で入学して25歳で卒業という計算だった。だけどそれを友だちにおかしいと指摘された。「大学1年の時の絵だったら10年前じゃないだろ」と言われたが、僕はその言葉を理解できなかった。絵に日付も書いており、その日付をさして、「ほら10年前だよ」と言い張った。友だちは、「それじゃあ中学か高校の頃に描いたやつじゃないの?」と言ったが、僕は「中学」「高校」というワードを理解できなかった。夢の中では確かに中学時代高校時代の友人がたくさんいたが(むしろ大学時代に出会った人はひとりも登場しなかった)、夢の中の僕の解釈では、彼らは全員「大学の友だち」だった。

僕は友人に対して、意味がわからないことを言うやつだと思った。

 

荷物をまとめてなんとか家に帰った。家では配偶者が待っていた。僕はこの恋人に、さっきあったできごとを話そうと思ったが、とたんに諸々忘れてしまった。学校から持ち帰った荷物も全部なくなっていた。リア充のクラスメイトに壊された結婚指輪はポケットに入っていて、それだけはバレないようにしようと思った。

 

2人でテレビを見ながらダラダラしていたら、飼い猫のうちの1匹の様子がおかしいことに気づいた。猫を見ると、右前脚が半分から切れていて、血を流していた。僕は短く叫んで、恋人に猫を病院に連れていこうと言った。恋人も足の切れた猫を見て焦って、病院に行く支度をした。

このまま抱っこして連れていくと血がダラダラ垂れ続けてしまう。猫は体全体もガクガク震えていたので、僕は泣きながらバスタオルを取って、猫を包んだ。おくるみに包まれた赤ちゃんみたいだ…、と思っていたら、猫が人間の赤ちゃんになった。すやすやと眠っていて、怪我をしてる様子もなかった。

僕はその人間の赤ちゃんを抱っこして、バタバタと病院に行く準備をしている恋人に、「赤ちゃんが生まれた」と言って赤ちゃんを見せた。恋人は「やったー!」と言って、ふたりで喜んだ。

ちなみに、足を怪我していたはずの猫は普通にいつも通りに戻っていたのだけど、僕達はこの猫が怪我をしていたことをもう忘れていた。

赤ちゃんが生まれた(?)ことに対して、やったーやったーってはしゃいでるところで目が覚めた。

ハッピーエンドだったんだと思う。

 

 

夢日記 6月3日

久しぶりにここに書こうかなという夢を見た。

 

僕には娘が生まれていて、僕自身の末の妹にも娘が生まれていた。いとこ同士になる。2歳差くらいで、僕の娘のほうが年上だった。

妹の娘は保育園に入っていないが、僕の娘は保育園に通っていた。娘同士が一緒に遊んでいる時に、おままごとをしながら僕の娘が保育園で習ってきた歌を歌った。「おか~あさん、なあ~に  おか~あさんっていい匂い」っていうあの歌だ。あの歌はまあいい歌だけど、僕は時代錯誤だと思っている。だからなのか、教育テレビでもこの童謡は流れないらしく、保育園に通っていない妹の娘はこの歌を知らなかった。

妹の娘はこの初めて聞く歌をえらく気に入り、僕の娘に全部歌うようせがんだ。何回も歌わせ、妹の娘も歌を覚えた(余談だが僕の娘は少々音痴だった。それなのに妹の娘は完璧にメロディをつかんでいた)

 

娘同士を一緒に遊ばせるたびに、妹の娘はこの歌を歌った。

ある日、公園?みたいなところで、子ども向けのお祭り?のようなものがあった。お祭りにはよく、なんか巨大な風船の乗り物が設置されるじゃないですか。風船の滑り台とか、中に入ってポンポン跳ねて遊ぶやつとか。わかります?僕の地域だけかな…。

とりあえずそういう感じの仮設の遊具がいくつか設置されていて、その遊具の中に何故か巨大な二段ベッドがあった。この二段ベッドは風船で出来ているのではない。ちゃんと木枠で作られていて布団も本物の素材だったが、巨大だった。2段目までは5mほどの高さで、1段につき子ども15名くらいは眠れそうだった。

娘たちはそこの2段目に登り、寝転がってキャッキャウフフしていた。僕の娘が、「布団がいい匂い!」と言って、布団に顔を埋めた。そうしたら妹の娘が、「おか~あさん、な~あに」を歌った。

ふと、2人が下の方を覗き込むと、妹の娘と同い年くらいの小さい男の子が鼻を垂らしながらホケーっと二段ベッドの上にいる娘たちを見上げていた。

僕の娘が「こっちにのぼりたいの?」と声をかけるも、男の子はホケーっとしている。妹の娘は、「ふとんがいい匂いだよ!お母さんの匂いなんだよ」と言ってから、例の歌を歌った。「おか~あさんっていいにおい  洗濯していたにおいでしょ  シャボンの泡のにおいでしょ」の部分を歌った。

男の子は、1段目の布団にぼふんと顔をうずめて匂いをかいだ。そして、「わかんない」と言った。

 

男の子はひとりで祭りに来ていて、このあとはひとりで家に帰った。そこそこ遅い時間になっていたが、親は男の子を叱らなかった。家では母親がちょうど洗濯物をたたんでおり、男の子は、お母さんから洗濯物のいい匂いがするかとさり気なく匂いをかいでみたが、特にいつもと変わらない匂いがした。ご飯の匂いもしなかった。男の子は、ご飯はまだなんだなと思った。

男の子の父親は、洗濯物をたたむ母親のそばに座って、ボケーっとテレビをながめていた。特に面白い番組がないみたいでザッピングをしていた。母親は洗濯物をたたみながらやたらとイライラしていた。男の子が見ている目の前で、母親は急に夫に洗濯物を投げつけた。

「見もしないテレビを見てるくらいだったら、何か手伝ってよ!」と怒鳴る。洗濯物を投げつけられて、父親も頭にきて「仕事で疲れてんだから休日くらい休んでいいだろ!」と怒鳴り返した。そうしたら母親が、「私だって働いてきてるじゃん!まだご飯もできてないし、ひとりだと家事が間に合わない!〇〇(息子の名前?)がお腹をすかせちゃう、可哀想と思わないの!?」とヒステリックに叫んで、泣いた。泣いているのに父親は無情にも「ご飯から作ればいいだろ」と吐き捨て、その言葉にまた母親が憤慨して洗濯物を投げる。

男の子はこの光景を見慣れていて、この日も両親の喧嘩をホケーっとながめていた。特にケンカを止めたいという気持ちもなく、両親が争うのを悲しいとも何とも思っていなかった。

 

翌日もお祭り的なものは続いていた。僕と妹の娘はまた巨大二段ベッドに登ってゴロゴロしていた。男の子もまた、二段ベッドに近づき、下から娘たちをホケーっと見上げた。

妹の娘が男の子に気づき、声をかけた。「お母さんから洗濯物のいい匂いがしたでしょ」と言った。男の子はちょっと考えて、「わかんない」と言った。

僕の娘(僕たち夫婦も、男の子の両親と同じく共働きだった)が、「洗濯物はお父さんがしてるの?」と聞いた。男の子は、「ううん、お母さんがしてる」と答えた。その答えを受けて、妹の娘が「じゃあお母さんから洗濯物の匂いがするんじゃん!ちゃんと匂いしてきたの?」と言った。男の子はちょっと戸惑ってから、やっぱり「わかんない」と言った。妹の娘が言ったことを聞いて、お母さんからいい匂いを感じなかったのは自分がちゃんと匂いをかがなかったからなのかと自分を責めた。お母さんは毎日洗濯もしてるし、ご飯も作ってくれるからいい匂いがするはずなので、妹の娘が「ちゃんと匂いをかがなかった」と言ったのを正解だと思った。

男の子は、お母さんの頑張りを察知できなかったような気がしてきて、初めて悲しい気持ちがして泣いてしまった。娘たちは突然男の子が泣いたのでビックリして二段ベッドから降り、男の子のまわりでオロオロしながら慰めようとした。

子どもたちの様子がおかしいことに妹が気づき(僕は仕事だったのでずっとこの場にはいなくて、妹が2人の面倒を見ていた)、妹は娘たちが男の子を泣かせたのだと思って叱った。妹は男の子のほうにかがんで、「ごめんね」と男の子の頭を撫でた。男の子は、妹から、二段ベッドの布団と同じ洗濯物のいい匂いを感じ取り、なんとなく余計に悲しい気持ちになってまた泣いた。

 

 

という特にオチもない終わりで目が覚めたが、夢というのはまあそうそう落ちないものだろ。

共働き批判なのか、ワンオペ育児批判なのかよくわからない夢だったな。

 

 

 

「東北で良かった」発言と、僕のばあちゃんの闇

真面目な話をします🤔

 

今村復興相が、震災が起きたのが(首都圏ではなく)東北で良かった、と言った旨が非難され、話題になっているところですね。

僕も、「首都圏だと経済損失が今より大きかったと言いたかったにしても、「良かった」なんて言葉のチョイスはあまりにも不適切だし、良くはねーよって感じだし、思いやりに欠けすぎている」と批判的な気持ちを持っていますが、それはさておきこのニュースでふと思い出したのが震災当時の祖母の発言でした。

 

僕の家系は先祖代々から沖縄県民で(遠く遡ればシンガポールの血も混じってるけどどうでもいいですね)、僕の祖父母世代は沖縄戦経験者です。

僕はめちゃくちゃ左翼思想なんですけど、左翼思想になったのは祖父が亡くなってからです。それまでは沖縄県内の小中学校にありがちな平和教育に辟易としており、祖父が亡くなる前までは、「そりゃあ戦争は体験しないに越したことはないけど、避けられない時は避けられないし、悪い国がいる限りは戦争が必要悪になることもある」という考えでした。

祖父は70代になったばかりで亡くなるというそこそこの早死にでしたが、死因は栄養失調でした。祖父は大変太っていたので、かなり疑問に思ったのを覚えています。

亡くなったのが僕が中学生のころだったので詳しく医学的なことは聞かされませんでしたが、要点だけを聞くと、戦時中にお腹に受けた鉄砲玉が体内に残っており、老後に限らず、戦後からずっと、栄養がうまく回っていなかったそうです。祖父は大食いでとても太ってましたが、年をとって、咀嚼が下手になったり内臓の機能が落ちたりしてきてから、この「鉄砲玉のせいで栄養がうまく回らない」ことの弊害が表れてきたのかと思います。

それだけでも僕が戦争ってやだな~と思うには充分でしたが、それよりも怖かったのは、祖父の体調不良にともなってあらわれてきた戦争トラウマ(PTSD)でした。戦争トラウマは全世界の戦争体験者に頻繁に起こるPTSDですが、祖父も亡くなる直前まで、PTSDによる酷いフラッシュバックに苦しめられました。

晩年の祖父には周りの景色が戦場に見え、家族である妻や子どもたちや孫たちが、みんな敵に見えてしまい、毎日叫び声や怒鳴り声をあげ、本気の力で殴りかかってくるようになりました。なので僕たち孫は、祖父に会いに行くことを禁止されました。一度だけ祖父のその姿を見たことがありますが、「これが老人かよ」という力で暴れ、「お前ら殺してやる!」という内容のことを方言で大声で喚き、伯父たちや父親といった複数人の大人の男性が力ずくでもやっとという感じで押さえ込み、祖母と母は泣き、といった地獄絵図のような風景に戸惑い、僕のほうがトラウマになるかと思いました(実際トラウマになってます)。

それ以降、母が、もうおじいちゃんのお見舞いに行くのやめようねと言った時にも迷いなく承諾し、3~4ヶ月ほど会わないでいた後に亡くなりました。亡くなった直前まで病院で同じようにPTSDを発症していたので、僕たち孫は看取りに行かせてもらえませんでした。

優しかった祖父が…と悲しくなったのはもちろん、祖父自身が穏やかな死に方ではなかったこと……家族に見守られて逝ったのに本人の脳内は戦場にあり、敵に囲まれながら死んでしまったということが悲しくて仕方がなかったです。戦争はとうの昔に終わったのに、こんな平成の世に戦場でひとりで、戦後の幸せな思い出を何一つ思い出せないまま死んでしまった祖父の寂しさや恐怖を思うと、とてもじゃないけど口が裂けても「戦争は必要悪」とは言えなくなってしまい、僕は左翼になりました。

 

本題に戻るんですが、僕ですらそうなので、戦争体験者であり、かつ夫が戦争のせいでこんなふうにしか死ねなかったことに怒りを感じている祖母はそうとうな思想の偏りがあります。

これから、本土に住むかたに「沖縄の老人っていやな性格してるな」と思われても仕方がないことを書きますが、飽くまでも僕の祖母の場合として思ってほしいです。

 

祖母は、祖父が亡くなる前から「ないちゃー(本土のひと)」がそこそこ嫌いでした。本土の日本人のせいで戦争が起き、沖縄がそれに巻き込まれたという考えで、まあそう思っている沖縄のご老人は少なくないかもしれません。でもそれはそんな大きな恨みではなくて悪いのは政治家と軍人だったという意識はあり、2人の娘(僕から見て伯母)が本土の男性と結婚することを許し、伯母たちが本土で暮らすことにも、まったく反対していませんでした。

ですが祖父が亡くなってから、祖母はかなりおかしくなってしまい、本土への恨み節が強くなり、テレビを見ていても政治ニュースだけでなくバラエティなどでも本土の人に文句を言うようになりました。どんな面白い話からも絶対沖縄戦に関連付け、「本土人は許せない」と言います。こじつけに近いので、はいはいといつもは流します。

 

そんな様子だった祖母は、東北大震災があった時に、「良かったね」と言いました。その文脈は、今回の今村復興相とはまったく違います。「本土に罰が当たったんだ。良かった」と言っていました。

僕には東北にも友だちがいたし、関東にも被害がありましたがその関東には祖母の娘である伯母たちも住んでるし、僕の妹はちょうど災害時に東京に修学旅行に行っていて、電波障害で連絡が取れなくなっていた時でした。

僕は祖母が「大震災があって良かった」と言ったのを聞いて、かなりギョッとしましたし、なんとなく精神的ダメージを受けました。東北・関東の友だちや親戚や妹、また亡くなってしまった見ず知らずの人のために怒りも湧きました。一緒にいた母がすぐに祖母の発言を叱りましたが、祖母は反省する様子がなく、「だって本土人はあんなに沖縄県民を殺したのに…。その分本土人が死んで元が取れる」とブツブツ言っていました。

そういうふうに考える祖母はどう考えてもおかしいし何も正しくないのですが、左翼思想の僕は「戦争が祖母をこんなふうにしてしまった」とやはり戦争のせいだと思っています。

震災で誰かが亡くなり本土に大きな被害があっても、沖縄戦とは何も関係がないです。それでも「本土で大震災があって(人が亡くなって)良かった」と言う祖母の狂った思考回路は…何がどうしてそういう考えになってしまうのか…どうしてばあちゃんはそんなことを言ってしまうのか…と原因を想像するのは、まぁ簡単なことですよね。

祖母にはこの件でかなり腹が立ちましたが、そういうドライな感情になってしまった鬼畜のような祖母を思うと、悲しくもあります。余談なんですが祖母はキリスト教徒ですが、神様にお祈りする時に時々、本土の不幸を祈っています(僕も同じくキリスト教徒なんですが、キリスト教としてその祈りはもちろん間違っています)

 

今回のニュースで、この時の祖母の発言を思い出したのでブログに書いておこうと思いました。あの時、「震災が起こって良かった」と言った祖母は、今村復興相の発言やそれが叩かれている様子を受けて何を思うのか?…と思ったのですが、祖母は最近から認知症を発症してしまい、あまりテレビや新聞を見ていないのでこのニュースを知らないと思います。

まあまあ、文脈も、発言に至る背景も、彼と祖母とでは全く違うのですが、どちらも許せる発言ではないですね。震災なんて、起きなくて済むものならどこにも起こらないでほしいものです。

夢日記 4月23日

夢を見て、深夜3時半に自分の泣き声で起きた。怖い夢はたくさん見てきたけど、こんなにも後味の悪い夢は今日のが1番だった。

 

前提としての現実での話。僕は高校時代にある男性と付き合っていたのだけど、まあ色々あって別れました。別れる時に色々ゴタゴタしてしまって、彼はちょっとしたストーカーみたいになってしまい、毎日大量のメールと電話(メールや電話を着信拒否しても、別の友人の携帯や公衆電話からかかってくる)に悩まされ、時には高校の前で複数の仲間を連れて待ち伏せされ、高校卒業まで親に送迎されなければ帰れないという状況になったりもしたので、数年間はひどいトラウマになりました。

僕も悪いところがあるといえばあったんだけど…まあそういうのは置いておいて。最近マイナス思考になっているので、いまになってまた彼が僕に復讐しにくるんじゃないか、またどこからか僕を殺すチャンスをうかがっているのではないか、という気持ちが湧いてきているというのもあり、たぶんそれで今日の夢を見ました。

 

 

今日の夢はどのシーンから始まったのか知らないけど、覚えてるのは昔の彼氏に襲われるシーンから。どこか知らない、小屋みたいなところで夜に襲われた。彼は刃物を持っていて、僕は必死の抵抗の上、はずみで逆に彼を殺害してしまう。

僕はその時、自首しようと思わなかった。世帯を持っていたし、逮捕されたくなかった。隠せるものなら隠し通したかったので、死体を隠蔽することにした。どうやって隠したかは忘れたけど、割と完璧に隠せてしまい、数日穏やかに過ごした。穏やかな日々だったけど、人を殺してしまっているので内心、かなりの憂鬱だった。

 

別日に、知らない番号から電話が入った。警察にバレてしまったかとドキドキしたが、バレたのならもう捕まろうと思って、電話に出た。

電話の相手は彼の父親だった。彼は律儀にも、僕を襲う前に僕のところに行くと父親に言っていたらしい。たぶん、僕を殺すとは言ってないけど、彼も捕まる予定で父親に別れを言うつもりで行き先を告げたのかと思う。

僕は彼の父親に正直に話そうと思い、会って話しましょうと電話で伝えた。その後、彼の家に行き、付き合っていたころからのいざこざと、彼に襲われたこと、正当防衛で殺してしまったこと、この話のあと自首しようと思っていることを話した。

すると大人しく聞いていた父親は怒りで豹変し、その状況で自首されたら僕の刑罰は軽くなるはずだと言い、それだと死んだ息子が浮かばれないからここで俺が殺してやると僕を襲ってきた。

首を絞めに来られたのだけど、僕はまた抵抗の末にこのひとを突き飛ばしてしまって、家具の角に当たって打ちどころが悪く、彼の父親も殺してしまった。

この日僕は、話し合いが怖かったので、事情は説明しないまま自分の父親に彼の家まで送迎してもらっていた。「話し合いが怖かった」というのは、襲われると予想していたからではなく、話し合いのあとそのまま通報されるか、されなくても僕がそのまま警察に出向く予定だったので、その覚悟にふんぎりがなかなかつかなかったことで、逮捕されることに恐怖を感じていたのだ。

僕は自首するつもりだったのに逆に2人目まで殺してしまって、パニックになった。パニックになってしまったので、何故か自分の父親に携帯で電話して、彼の家の中まで呼んだ。

僕の父は、予想外の殺人現場に出くわしてしまってたいそう驚いていたが、僕は錯乱していて状況を一切説明することができなかった。兎にも角にも、警察に電話してくれ警察に電話してくれと喚いていたが、自分で通報する勇気がなかったので自分ではできなかった。

父は僕をなだめて、何があったのか聞いたけど、僕はまったく落ち着かなかったので、「首を絞められたので苦しくて跳ね除けたら、跳ね除けた先に家具の角があって打ちどころが悪く死んだ」という部分だけを説明するのがやっとだった。どうして首を絞められたのかまで言わなければならなかったのに僕はそこしか言わなかったものだから、父は完全に僕に非のない・急に襲われた末のただの正当防衛だと思い、僕の味方をするという思考におちいった。

それで父は遺体を運んで車に乗せ、夜中に、とある公園のそこそこ深くなっている池に遺体を捨てた。僕も一緒についていった。二度目の殺害・死体遺棄だし、今回は父親も共犯なので、もう自首できないと思った。僕がこの件まで話すと、父まで捕まってしまう。実家にはまだ高校生の弟もいる。母は専業主婦だ。父が捕まってしまい、職を失うのは駄目だと思った。

 

そのため、自首しないまままた数日がたった。この頃には完全に心が死んでいた。日常生活を送っていても、何も心に響いてこなかった。毎日を上の空で過ごした。死体遺棄がバレないかということだけが心配でしかたなくて他のことは何も考えられず、笑顔をつくることもできなかった。

長い期間がたったある日、何かしら、大勢で集まる機会があった。なんの集まりだったかわからないが、親族が集まっていた。来てないのは僕のすぐ下の妹だけだった。あいつは現実でもこういう集まりには来ない。

親族の集まりはいつも決まっておばあちゃん家に集まるはずなんだけど、この日は何かのお祝いだかなんだかでレストランの半分を貸切状態にしていた。

楽しげに会が進むがこの日も僕は上の空だった。その時、ある中年女性のウエイトレスに声をかけられ、なんていう内容だったのか、僕は上の空だったから全然その女性の言ってることを聞いてなかったのだけど、なんかついてくるよう促されたので、ぼんやりしたままその女性についていった。

調理準備室?みたいな、誰もいない一室に連れてこられ、「あんたが息子と夫を殺したんだろ」と言われた。それで僕はその女性が昔の彼氏の母親だと気づき、意識がはっきりした。そこにはもう1人男性がいた。昔の彼氏と顔が似ている青年だった。たぶん彼の兄だ。従業員の格好はしておらず、普段着で、その青年もどこか上の空だった。母親が激昂していても無関心の様子だった。無理やりこの場に連れてこられた感じがある。

女性は、息子と旦那がいなくなったあとに色々としらみつぶしに彼らの知人などをあたっていたらしい。でもどうにも行方がわからず、途方に暮れていた。2人が行方不明になってから数ヶ月がたっていて、警察にも捜索依頼を出していたが、もしかしたら亡くなっている可能性もあると言われ、そう言われたことから「誰かに殺されたんだ」と思い込んだそうだ(思い込みではなく事実だが)

自身でも心当たりをあたっている途中で、彼の兄から、昔付き合っていた人には聞いてみたのかと言われたらしい。兄は僕たちがこじらせた末に喧嘩別れしたことを知っていた(現実では彼には姉しかいなかったはずだがまあ夢なので)

僕らが過去に喧嘩別れしていたと聞いて、彼の母親は僕が殺したんだと直感したらしい。そういうようなことをべらべらと話した。

僕はそれに対して、「すべて事実です、僕が2人を殺しました」と言った。するとその瞬間に、女性が喚きながら調理包丁をもって僕に襲いかかってきた。こんなところに呼び出された時点でこうなるだろうなとは予想していたので僕はここで死ぬつもりだったけど、土壇場に死ぬことへの恐怖が湧いてきてしまって、またもや抵抗してしまった。

女性が大声を出していたので、人が集まってきた。人が集まってきたその瞬間に、僕は女性を刺し殺してしまっていた。複数名の人にその瞬間を見られているし、もう今までのようにのがれることはできなかった。そのまま警察に通報された。この間、ずっと僕は心が無だった。

警察が到着する前に、レストランの従業員に取り押さえられながら玄関のほうまで引きずられた。その場面を、親戚中が目撃して、何事なのかと喚いている。父は何かしらを察して無表情で何も言わなかった。母はいちばんパニックになっていて、従業員に僕を離すよう叫んでいた。

2番目の妹が最初に僕のそばに駆け寄ってきた。ずっと無表情で無気力だった僕は、駆け寄ってきた妹に、「こんなことを言うのは申し訳ないと思っているけど、〇〇(1番目の妹)は滅多に実家には帰ってこないから、お前がしっかりして、家族を見ていてほしい。弟や母さんのことも面倒見てほしい。彼氏と一緒に東京に住むって言ってたけど…ごめんだけど家にいてほしい。お願いだから…。本当にごめん」と伝えた。とっさに口に出た言葉だけど、父も後々捕まる予感があったのかもしれない。妹は心配そうな顔をしながらもうなずいてくれた。

次に父と母がそばに来た。僕はある女性を殺してしまったと両親に言い、父には、被害者の息子がいるので注意して見ていてほしいと言った。復讐一家だと思ったので、彼の兄も何かしらするのではないかと僕は警戒していた。だけど青年は母親が目の前で殺されたのに無関心そうだった。僕の父はこの青年を睨んだが、青年はその視線に気づいて、「俺はどうでもいいんで」と言った。

 

警察が到着し、僕はパトカーで連れていかれた。取り調べがあったが、僕は何も話さなかった。2人目を殺害した時に父が関わっていることを言うべきか言わないべきかで悩んでいたので、黙秘していた。ドラマでよく見るような乱暴な取り調べではなく、刑事さんは穏やかだった。もしかしたら、調査のなかで彼の兄が母親殺害についての流れは話してるのかもしれない。そしたら僕は正当防衛だって警察側はわかっている。それでも僕が何も言わないのは、精神的ショックを受けていると思っているのかなんなのか……

 

現実での逮捕後の流れはよくわからないのだけど、僕は警察監視下のもと、一時釈放になった。ほんとうに一時的なもので、数日後にまた取り調べと留置がおこなわれることになっていた。

僕が警察署にいるあいだに、家宅捜索がおこなわれていたようで、(これも現実ではどうかわからないけど)警察署で預かっていた物を全部受け取ってから一旦帰るよう言われた。

現実では僕は結婚していて家には配偶者がいるのだけど、夢の中では、結婚しているのに僕はひとり暮らしをしているという設定だった。単身赴任なのか?僕が逮捕されても面会に来なかった(そもそも最初の取り調べの段階ではまだ留置されてなかったので面会時間は取られなかったけど)

 

家宅捜索で押収されたものの中に、飼い猫が2匹いた。ケージに入れられて、身を固めていた。婦警さんか、警察事務だかの女性が案内してくれたのだが、「留置までに、面倒をみてくれるひとを探してね」と言われた。

僕はすぐに2匹の猫をケージから出して、抱き上げた。ずっと無気力で無感情で、逮捕された悲しみも絶望も何もなかったけど、猫を抱き上げた瞬間にブワッと涙が溢れて、猫たちに「ごめんね」と謝った。「ごめんね」を繰り返すうちに、やっぱり留置所に入りたくないという気持ちも湧いてきて、これから、自分は、猫は、自分の家族は、父は、実家家族は、どうなるんだろうと思いながら、「いやだ、いやだ」と号泣した。

 

「ごめん」と「いやだ」を繰り返しながら泣いている自分の声で目が覚めた。

何も解決してないし、本当に後味が悪いだけの夢だったと思う。

4時前に起きて、もう5時半になるというのにまだ泣いている。しばらく、あれが本当に夢だったのかと疑った。逮捕と、逮捕につながった女性の殺害は夢だけど、昔の彼氏と彼の父親を殺したところまでは現実かもしれないと思った。

でも起きてから1時間以上たって、意識がハッキリしてきてようやく、全部夢だと納得した。

もう二度と見たくない部類の夢だったな。お腹がすいてきた。

 

夢日記 4月11日

前回見た夢もそうだったけど、また大勢で人が集まってパーティー的なことをする夢を見た。

人恋しいのだろか。

前はちょっぴし怖い夢だったけど、今日は怖くなかった。意味はわからなかった。

大学の卒業パーティーのようだった。でも中学時代の友人もいた。大学の卒業パーティーってふつう、学科ごとにやると思うのだけど、全学部全生徒でやっていた。

とてつもなく広く、綺麗だけど殺風景な空間に、ドレスコードした若者が集まっていた。壁だけ、飾りとして綺麗な芸術作品がディスプレイされていて、盗難防止かいたずら防止なのか、ガラスで閉じていた。ネジ?は特別な留め具でできていたが、何名かの男女が無理やりこじ開けようとしていた。

話しかけたわけではないが、彼らのそばを通ると、「工学部にバラせないものはない」と言っていた(夢とはいえども、我ながら工学部生に随分低俗なことを言わせてしまったなと反省している)

 

僕はひとりで歩いていて、友人を見つける度に積極的に話しかけ、語り合ったあとはまたひとり離れて次に語り合うべき友人を探して歩き回っていた。みんなは特定のグループで固まっていて、僕の寂しい人間っぷりを感じた。

 

途中で、サークルの後輩に会った。夢の中ではほとんど話したことのない、随分下の学年の女の子だった(現実にはいない子だったと思う)。ほとんど話したことはないが、サークルで顔と名前は知ってるので話しかけた。彼女はもちろん卒業しないが、先輩達にお別れを言いに来たと言った。彼女以外にも、何名かそういう下級生はいた。

 

彼女もひとりだったので、しばらく話しながら一緒に会場を歩いた。壁の芸術作品を見ながら、彼女は「きれい」とうっとりしていた。

余談だが僕は大学生時代、映画を観たり作ったりするサークルに所属していた。彼女は芸術作品を見て、「わたし、こういうの撮りたかったんです」と言った。

「この作品をうつすの?」と聞いたら、「そうじゃなくて、この作品の雰囲気のような感じの映像を」と言われた。そりゃそうだ。

「私の場合、ストーリーは二の次なんですけど、映像として美しい、キラキラしたものを撮りたいんです」と言っていた。僕もだいたいそういうタイプだったので、わかるよとだけ言った。でも、ストーリーがないと映画は面白くないということにも、もう気づいていた。

いつの間にか僕はその子と手を繋いで歩いていた。

 

2人で手を繋ぎながら、どうでもいい話や映画の話をしながら壁際をゆっくり歩いていたけど、目の前に階段があり、階段の真ん中あたりに父親が座っているのに気づいた。

僕はこの女の子と手を繋いでいるところを父に見られるのが恥ずかしいと思った。その瞬間にはもうその女の子は消えていた。僕はそのことを気にも止めずに、階段を上がって父の隣まで行った。

僕がもう帰るから、迎えに来てもらうために父を呼んだということになっていた。階段は外に通じる階段だった。

父は携帯電話を見て難しい顔をしながらも僕に気づき、「もう帰るのか、まだ8時だよ」と聞いた。

うん、帰る。と言ったら、父は苦笑いして、「〇〇(妹)にも、バイト終わったら迎えに来てと頼まれてるんだけど、〇〇のバイトは11時に終わるって。お前もそれくらいに帰るかと思って、いいよと言ってしまった」と言った。

妹のバイト先は会場から近い飲食店だった。家は結構遠い。妹を待って一緒に帰ったほうが、父は負担ではないだろう。僕はいつの間にか帰りたい気持ちになっていたけど、そういう事情なら仕方ないのでもう少しいようかなと思った。

じゃあもうちょっとぶらぶらしてくるから、と父を残して階段をおりた。

 

3時間ほど時間を潰さないといけないはずなんだけど、僕は階段から近いところをぐるっと回っただけでまたすぐに父のところに戻ってしまった。かなり帰りたかった。

戻ると、父は僕の友人に囲まれていた。「やしちのお父さんですよね、」とか言われて。全員女の子だった(しかもあまり遊ばないタイプの、派手めな)

僕はその空間に行くのを少しためらったけど、父の近くに行き、座った。父は若い女の子たちに囲まれて、少し嬉しそうにしていた。友人たちはドリンクを持っていたし、ドレスだし、ちょっとキャバクラじみた光景に動揺して、座ったはいいものの僕は落ち着かなかった。女友達は、卒業するっていうもんだから、父から社会のことを聞いていた。会社勤めってどうですか、大変ですよね、えー!?課長なんですか?すごーい、みたいな。父は得意げに社会の厳しさを語っていた。下心は無さそうで、単純に若い女の子に褒められて嬉しいようだった。

僕はそんな父を見ながら黙っていた。女友達がたまに僕にも話しかけたけど、うん、とかしか言わなかった。

父の仕事の話は、僕が聞いていても面白かった。今まで自分の父親の仕事の話をじっくりと聞いたことはなかった。あれに苦労してる、これを努力している、自分がこう改善した、ここにやりがいがある……と聞いていると、父が立派な人のように思えた。

 

しばらくすると、父の携帯電話のメール音が鳴った。妹のバイトが終わったらしい。そしたら3時間もこういう会話をしていたことになるが、夢の中なので時間感覚は適当だった。

父は、妹を迎えにいくから待ってろと僕に言って、階段をのぼった。入れ違いで、サークルの先輩が来た。先輩は卒業していたが、例のサークルの後輩同様、卒業する僕たちにお祝いを言いに来たのだ。(彼は、後輩女子と違い現実に存在する先輩だった)

先輩は男性だったが、何故かエメラルドグリーンの、胸元が大きめに開いたドレスを着ていたので笑ってしまった。元々線の細い、顔もキレイめな人だったので、似合わなくはなかった(でもまあ普通に肩や胸元に柔らかさはない)

 

まわりにいた女友達はみんなサークル外の友人だったので、先輩はとりあえず僕にだけ話しかけた。オタク系?というか少し地味系のわりに、フェミニストを演じている人なので、「可愛い女の子がたくさんだね~」みたいなことを言いながら、僕の隣ではなく他の女友達の隣に座った。

「何してたの?」と先輩が言うと、女友達が「やしちのお父さんがいてぇ、社会のお話聞いてました~」と言った。みんな、先輩のドレス姿にクスクス笑っている。

現実でもそうなのだけど、先輩は僕の父と面識がある。なので、「えっ!やしちのお父さん来てたの!?」と、ギョッとした顔をして身を伏せ、キョロキョロした。まあこんな格好してるし、見られたくもないだろう。

身を伏せた時に、先輩のドレスがたゆんで胸が見えた。今度は僕がギョッとしたのだけど、先輩にはおっぱいがあった(ちなみにノーブラだった)

「先輩、お、おっぱいがついてますよ」と僕は焦りながら言った。そう言われて先輩も焦ってしまって、「は、はぁ?お、おおおおっぱいなんて無いよ」と言って、姿勢を正した。「俺におっぱいついてるわけないだろ」と言いながらも慌てていて、「ほかの後輩探してくるね」といそいそと立ち上がり、階段を降りていった。何だったんだろう。

 

先輩が去った後、女友達がちらほらと散らばっていって、少人数の女の子だけが残った。僕とよく話すほうの子だけが残ったので、僕は安心して友人たちと会話をした。

話してる途中で友人のひとりが、「あっ」と上のほうを見たので、つられて階段の上のほうを見ると、同じ学科の女友達が、おそらく彼女の父親?と並んで何かをしていた。

女友達も彼女の父親らしき中年男性も、ドラキュラのような格好をしていた。ふたりとも、タキシードにマントをはおり金色の蝶ネクタイをしていて、よくよく見たら口に牙がある。

ふたりはマントを羽ばたかせ、飛ぶ練習をしていた。父親は飛べるが、女友達は飛べていなかった。

僕達は階段を上がり、ドラキュラの格好をした女友達に、「何やってるの?」と聞いた。

彼女の話を聞くと、彼女は卒業後、父の家業を継ぐので、いま父から仕事のやり方を教わっていると言った。なんの仕事かはハッキリ言わなかったけど、まあだいたい察した。どうして今なのかはわからなかったけど、まあ…こんなに人が集まってる時だし、と何となく察した。

 

女友達たちはあまり疑問を感じなかったようで、「やしちのお父さんからも仕事の話聞いてたんだ。〇〇はお父さんの仕事継ぐんだ?もう練習してるんだね、すごいね」「私なんて就活失敗したからしばらくフリーターで~」とか何とか言っていた。

話してる途中で、会場の外からワイバーンのような、翼の生えた悪魔が入ってきた(意味がわからない)

僕らのいた階段の上は入口付近だった。僕たちは突然の悪魔の登場にパニックした。

悪魔は僕らには目もくれず、階段の下の方に向かって飛んでいった。下には人がたくさんいる。ほどなくして、人々の悲鳴が聞こえた。

 

僕はここでようやく、地下のほうに恋人がいることを思い出した。父親が迎えにくるはずなんだけど、「恋人と一緒に帰る約束をしていて、恋人が地下駐車場で待っていたんだった!」と思い出した。

 

悪魔が下に降りていったので、恋人が心配だった。地下駐車場は、人々が集まってパーティーしているフロアのさらに2階下にある。

この建物は階段しかなく、僕は悪魔が降りていった階段をそのまま降りていくしかなかった。

パーティーフロアは大荒れに荒れていて、さっきの悪魔が一匹、天井近くを飛び回りながら時々おりてきては人を襲っていた。

僕はそんな様子をほっといて、さらに2階下まで階段を降りた。

地下駐車場に出る出口の自動ドアの前で、壁にもたれかかって恋人はスマホゲームをしていた。上のフロアの騒動には気づいてないみたいだった。

「いつから待ってた?」と聞くと、「けっこう前」と言われた。「暇だったから、ひとつ上の階のショップで、お前に似合いそうな靴を買っておいた」と言って、恋人はショップ袋を僕に渡した。

気づいたら僕は裸足だった。僕はすぐに袋を開け、買ってもらった靴をはいた。壁に埋め込まれてるタイプの鏡があったので、靴を履いたあとに鏡を見てみた。なぜだかわからないけど僕は、サークルの男の先輩が来ていたのとまったく同じ、エメラルドグリーンのドレスを着ていた。買ってもらった靴は、低めのヒールの、銀色のパンプスだった。

「???」と思ったが、恋人が「もう帰ろう」と言って駐車場に向かったので、そのままついていった。

恋人の車に乗り、僕は父に、もう迎えに来なくて大丈夫だからと電話した。

地下駐車場から車を出し、建物をあとにする。僕は助手席だったので、窓を開けて振り返ると、会場からたくさんの人が慌てたようにワラワラと出てきていた。悪魔も会場から出てきて、出口に飛び出していく人々を襲っていた。

恋人は運転して前を向いているので最後まで気がつかなかった。

 

僕は前に向き直って、恋人に、「どうして銀色の靴なんて買ったの。派手だよ」と言った。恋人は、「悪魔みたいな色でいい感じじゃん?」と笑った。

さっきの悪魔は、確かに、グレーに近い銀色をしていた。

 

夢日記 4月7日

体調が悪いと悪夢を見やすい。僕は最近、よく変な夢を見る。他人の夢の話はつまらないかもしれないが、面白いと自分で思ったものは備忘録的に記録をつけたいので夢日記を書くことにした。

ここに書ける範囲の夢を見たらここに書きたいと思う(よく、プライベートな夢も見るのでそれは書かない)

 

何やら大宴会をしていた。お店ではなく、誰かの家だったがやたら広かった。

大学時代のサークルの先輩から話したこともない後輩までもいたが、別にサークルの集まりというわけではなく、全然知らない人もたくさんいた。お笑い芸人の鳥居みゆきもいた。僕は現実ではコミュ障だけど、この宴会ではいろんな人に話しかけまくっていた。

みんなでお酒を飲みながらテレビを見たり話したりしていた。僕もたくさんお酒を飲んでベロベロに酔っていた。

 

この中にひとりだけ、小学校低学年くらいの幼女がいた。僕の妹という設定らしかったが、僕の妹はもうとっくに小学生ではないし、小学生時代の妹とも全然似てなかった。現実では全く知らない女の子だったが、夢の中の僕は妹だと認識していた。

現実世界での妹もいた。それを妹Aとして、見知らぬ妹を妹Xとする。

妹Aは、まわりが大人だらけで遊び相手のいない妹Xにずっと付いていた。妹Xは斬新なおもちゃ?を持っていた。

 

水槽にしてはかなり大きい…棺桶よりはふた周りほど小さく、棺桶よりは高さのあるくらいの大きさの水槽を持っていた。しかしどの面もピッタリとプラスチック板で閉じられていて、空気が入りそうなところはない。水はいっぱいいっぱい入っている。中にはウミガメが1匹泳いでいる。

箱の面の一面をはがすと、水が溢れてくるのではなく、箱の形のままだった。水はジェルでできていた。妹Xは小さいのでそのジェルの中に入り、ウミガメと泳いで遊んだ。どうやらこのジェルには空気が通うらしかった。

僕は宴会の場にいながら、たまにこの水槽が気になって、「これはどういう仕組みなんだー?」と水槽の前をウロウロしながらジェルをつついたりしていた。大人が入ると狭いくらいの大きさだったので、妹Xのようには中には入れなかった。

 

妹たちをほっといてまた宴会でしばらく遊んだ後、妹たちの様子を見に別部屋に行くと、水槽が増えていた。6つか8つくらいになっていた。

砂をしいてカレイのいる水槽、岩場をしいてイソギンチャクに擬態してるようなヒラヒラした動きの少ない魚がいる水槽、タコとイカがいる水槽など、様々だった。

妹Xはこの時どの水槽にも入っていなくて、水槽から目を離して妹Aとのおしゃべりに夢中になっていた。

僕は水槽をゆっくり眺めた。1番端の水槽が、岩場がたくさん敷き詰められていてなんだかゴチャゴチャしていた。土煙が上がっていたので、なんだろうと思って、しゃがんで見てみた。

見ると、見たこともない生き物が岩を削っている。

大型のネコ科…ヒョウに近いフォルムなのだけど、足がワシみたいな?肉食鳥の足だった。するどい爪があり、それで岩を削っている。体は白くて、黒の大きめのまだら模様がある。ツヤのある犬のような毛並みにも見えたし、鳥の体の部分にも見えたし、かなり細かいウロコで覆われているようにも見えた。要はちょっとツルツルだった。頭にはトサカのような…トサカにしてはもっと大きくて、赤くて薄いヒラヒラしたものが何弁にも重なっていた。顔は鳥っぽかった。クチバシのような部分があるけどかなり短い。

それが2匹いた。普通の魚もいたが、この謎の生き物から遠ざかるように泳いでいた。

 

僕は「なんだこいつ!」と思って、興奮して妹Xに声をかけた。端っこの水槽に、見たことがない鳥みたいな魚?がいるんだけど、あれは何?と聞いた。

妹Xは、「えー?なにそれ?知らないよ」と言って、端っこの水槽を見に行った。

僕も妹Xについて再び水槽の前に戻るが、さっきの生き物は2匹ともいなくなっていた。「鳥みたいな魚なんていないじゃん」と言われた。「酔っ払ってるから、変なものでも見えたんじゃないの」と言われるが、ハッキリ見たので解せない。

酔っていても絶対に見たと言い張ると、妹Xは、「ここは岩が多いから、岩の隙間とか裏側とかに隠れちゃったかもしれない」と取り合ってくれた。そんなところに隠れられるような大きさではなかったのだが、水槽に入って見てきてくれると言うので、行ってもらった。

そんなに広い水槽でもないし、割とすぐに戻ってきた。

やっぱりいないよ、と言う。妹Aもずっとそばでこの話を聞いていたが、水槽に顔を突っ込んでみていた。(妹Aも大人なので、体全部は入れない)

「何もいないねー」と言う。2人にも言われると僕は自信がなくなってきて、「あ、じゃあもういいです…」と言って宴会に戻った。

 

またしばらく宴会で酒を飲んだりしゃべったりして、妹たちの様子を見に戻った。

すると、妹Xの様子がなんだかおかしい。様子?というか、雰囲気がおかしい。いつもと違う気がする。僕に気づいてこちらを見て笑うが、何か不気味な笑顔だった。張り付けたような、取ってつけたような、作り物みたいな笑顔だった。心なしか顔色が真っ白な気がする。人の顔だが、人間じゃないような感じがして寒気がした。それに、何も話さない。まあ僕もこの変な雰囲気におされて、妹Xに何も言えなかったのだけど。

妹Xが変だよ、と言おうと思って、妹Aを探した。振り返ったらそんなに遠くないところにいたのだけど、宴会に来ていた知らない男と体を絡めあって、深いキスをしていた。妹Aはそういうことをするタイプではない。僕は、えっ、と思って、ラブシーン中の妹Aの名前を呼んだ。

名前を呼ばれて、妹Aは顔だけをこちらに向けた。見知らぬ男もいっしょにこちらを向く。2人とも、妹Xと同じ、奇妙な笑顔を浮かべていた。同じような、ではなくて、妹Xの顔と全く同じだった。男のほうも。

ここまでくると、「なんかなんとなく変だ」じゃなくて、「変だ」が確信になって、怖くて怖くて吐き気がした。

すぐにみんなの所に走って戻りたかったけど、背を向けたらダメな気がして、ゆっくり後ずさりした。

そうしたら、妹Aが男から離れてゆっくり僕に近づいてくる。怖すぎて身がすくんで、僕は動けなくなってしまった。

妹Aが僕を指さすように手を前に差し出した。鳥の足みたいな形で、爪が鋭かった。

あ、死ぬな、と思った時に、例の笑顔を浮かべたまま妹Aが言葉を発した。

「擬態する」と聞こえたが、同時にいろんな言語が発音されていた。「ミミック」とも聞こえたので、擬態するという言葉をいろんな国の言語で同時に言ったのかもしれない。

 

妹Aはそのまま笑顔で、人がたくさん集まっている大部屋のほうへゆっくりと歩いていった。

その後ろを、妹Xと男もゆっくり付いていく。

行かせてはダメだと思ったが、僕はまったく動けなくなっていた。怖いと思って涙だけは出ていて、妹たちが行った方向をじっと見ていた。

数分後に、大部屋の方向から人が出てきたのだけど、またさっきとは別の男性で、あの気持ち悪い笑顔を浮かべていた。

 

というところで目が覚めた。

怖かったけど面白い夢だと思った。割とストーリーがしっかりしていて良かった。

怖い部分とは全然関係ない宴会パートも結構詳細に見たけどそれは省いた。僕の大嫌いな先輩が隣に座った時に大変不快に思ったシーンもあったよ。どうでもいいね。